東京発の最新ニュースによれば、Nvidiaの次世代グラフィックスプロセッサ「Blackwell Ultra」の商業展開が、クラウドプロバイダーのCoreWeaveにおいて開始されたことが報じられています。CoreWeaveは、NvidiaのGB300 NVL72 AIシステムに基づいて構築されたデル製の機器を受け取ったと、デジタル領域での発表で明らかにしました。CoreWeaveはBlackwell Ultraを基盤としたシステムを導入した最初のクラウドプロバイダーです。
Blackwell Ultraは、Nvidiaが今後の需要に応えるために開発した最新のチップであり、2024年残りの年度中に大量出荷が期待されています。CoreWeaveが導入しているシステムは液冷式で、72基のBlackwell Ultra GPUと36基のNvidia Grace CPUが含まれており、すべてアメリカで組み立てられテストが行われています。最新の発表を受けて、CoreWeaveの株価は6%上昇し、Dellは約2%、Nvidiaは2%未満の上昇を見せました。
Nvidiaの新チップに対するAI開発者からの需要は依然として高く、Blackwell Ultraはその前のモデルに比べてAIコンテンツの生成能力が50倍向上するとされています。この進展はNvidiaにとって重要なマイルストーンであり、投資家たちは新しいAIチップの発表時における生産状況や遅延について注目しています。
NvidiaのCFO、Colette Kress氏は5月にBlackwell Ultraの出荷が現在の四半期中に始まると発表しています。これに加え、CoreWeaveにとっても重要な勝利です。CoreWeaveは、他のクラウドやAI開発者にNvidiaのGPUへのアクセスを賃貸している企業であり、Amazon、Google、Microsoftのような大手クラウドサービスと比較して小規模ですが、最新のNvidiaチップを獲得することで自身の差別化を図っています。
CoreWeaveはNvidiaとの関係が深く、Nvidiaはこのクラウドプロバイダーの株も保有しています。今年初めに上場したCoreWeaveの株価は上場以来四倍に急騰しています。



