OpenAIは、人気のあるAIアシスタントであるChatGPTのために、Googleのクラウドインフラストラクチャを利用する計画を発表しました。これは、初期の段階でMicrosoftに依存していたため、急増する需要に対応するための追加のコンピューティングパワーを求める動きに合致しています。両社の関係は進化しており、Microsoftは昨年、OpenAIを競争相手として位置づけました。
OpenAIとMicrosoftは、開発者向けのAIツールを販売し、企業向けにサブスクリプションサービスを提供しています。OpenAIは今後、Google Cloud PlatformやMicrosoft、CoreWeaveおよびOracleとともにChatGPTおよびそのアプリケーションプログラミングインターフェースを使用することを明らかにしました。
この発表は、Googleにとっては朗報です。Googleのクラウド部門は、AmazonやMicrosoftに比べて新しく規模も小さいですが、Anthropicとビジネスを展開しており、Anthropicは元OpenAIの幹部によって設立された企業です。Googleのインフラストラクチャは、アメリカ、日本、オランダ、ノルウェー、イギリスで運用される予定です。
昨年、OracleはMicrosoftとOpenAIと提携し、「Microsoft Azure AIプラットフォームをOracle Cloud Infrastructureに拡張する」ことを発表しました。これにより、OpenAIはさらにコンピューティングパワーを得ることが可能となります。また、3月にはOpenAIがCoreWeaveと120億ドルに及ぶ5年間のクラウド契約を結ぶことを公約しました。
Microsoftは1月に、OpenAIがさらなるコンピューティングリソースを必要とする際、優先的権利を提供するモデルへ移行することに合意したと発表しました。これにより、OpenAIはMicrosoftの独占的なベンダーから外れることとなり、現在もOpenAIのプログラミングインターフェースに関しては独占権を保持しています。
OpenAIの共同創業者兼CEOであるSam Altmanは4月に、同社がNvidiaのグラフィックス処理ユニットを活用して大規模な言語モデルを動かしているものの、能力制約に直面していると述べました。また、彼はXの投稿で「100K単位でGPUのキャパシティが必要な場合は、すぐに連絡してください!」と呼びかけました。6月には、OpenAIがGoogleからクラウド容量を取り入れる計画を報じる報道もありました。



