2025年6月2日、サンフランシスコで開催されたSnowflake Summitにて、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン(Sam Altman)が講演しました。
OpenAIは、米国防総省から2億ドルの契約を締結し、人工知能(AI)ツールを提供することが発表されました。この1年間の契約は月曜日に発表され、数ヶ月前にOpenAIが防衛技術スタートアップ会社Anduril(アンドゥリル)と協力して「国家安全保障ミッション」のための先進的なAIシステムを展開する意向を示した後のものです。
防衛省によれば、「本契約のもと、受注者は戦闘および企業分野における重要な国家安全保障課題に対処するための最前線のAI能力のプロトタイプを開発します。」とされています。この契約は、国防総省のウェブサイト上で掲載されたOpenAIとの初の契約です。
Andurilは昨年12月に1億ドルの防衛契約を受けており、数週間前にはOpenAIの競合であるAnthropic(アンソロピック)がPalantir(パランティア)およびAmazon(アマゾン)と協力し、米国の防衛および情報機関にAIモデルを提供する意向を示していました。
サム・アルトマンは、4月にバンダービルト大学で行われたイベントにて、OpenAIの取締役会メンバーかつ元国家安全保障局長のポール・ナカソネ(Paul Nakasone)との討論で、「私たちは国家安全保障分野に関与することを誇りに思い、またそうでありたいと願っています。」と述べました。
OpenAIはただちにコメントを発表しませんでしたが、防衛省はこの契約がOpenAI Public Sector LLCとのものであり、主にワシントンD.C.およびメリーランド州とバージニア州のいくつかの近隣郡を含む国家首都圏で実施されることを具体的に示しています。
また、OpenAIはアメリカ国内でのコンピューティングパワーのさらなる構築に取り組んでおり、1月にはアルトマンがドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とホワイトハウスで共にAIインフラを構築するための5,000億ドル規模のStargateプロジェクトを発表しました。
この新しい契約は、OpenAIの年間売上が100億ドルを超えている中での小さな割合を占めるものです。3月には、同社は3000億ドルの評価を得て、400億ドルの資金調達ラウンドを発表しています。
さらに、4月には、OpenAIにクラウドインフラを提供しているMicrosoft(マイクロソフト)が、米国防情報システム局が機密情報と共にAzure OpenAIサービスを利用することを承認したと報じました。



