公共放送サービス(PBS)は、ドナルド・トランプ大統領による連邦政府の資金提供を停止する試みを阻止するため、訴訟を提起しました。この訴訟は、米国憲法と1950年代から続く公共テレビに関する法律が、トランプ氏に対してPBSの資金提供を削減したり、そのプログラミングの仲裁者として行動することを「禁じている」との理由で、ワシントンD.C.の米国地方裁判所に提出されました。
この訴訟は、ミネソタ州のPBSのメンバー局の一つと共同で提起されました。同様の訴訟が、NPRによってトランプ氏および彼の政権に対して行われたのは、たった三日前のことです。PBSの広報担当者は、公共テレビの編集独立性を守り、PBSメンバー局の自主性を保護するために法的手段を講じる必要があるとの結論に至ったと述べました。
PBSとNPRは、トランプ大統領の指示に対し、公共放送公社およびすべての行政機関に「NPRとPBSに対する連邦資金提供を停止せよ」と命じる5月1日の大統領令を無効にするよう求めています。トランプ氏はこの声明の中で、政府が報道機関に資金を提供することが「時代遅れで不必要であるばかりか、ジャーナリズムの独立性の外見を浸食する」と主張しています。また、PBSとNPRが納税者に対して「公正、正確、または偏りのない状況説明を提供できていない」と非難しました。
この動きは、公共放送の将来に重要な影響を与える可能性があり、今後の展開に注目が集まります。



