ファイザー(Pfizer)は2023年1月29日、ニューヨーク市にある本社ビルの外観を公開しました。
ファイザーは、コスト削減や強固な事業成績に基づき、年間調整後利益の見通しを引き上げました。最近発表された第二四半期の結果は、Covid製品やその他の医薬品からの収益が急増し、ウォール街の予想を上回る結果となりました。
火曜日のプレマーケット取引では、ファイザーの株価は2%以上上昇しました。
ファイザーは、調整後の年間利益を1株あたり2.90ドルから3.10ドルの範囲と予想しており、以前の見通しから上方修正されました。また、2025年の収益予想は610億ドルから640億ドルのままとしています。
ファイザーのCFOであるデビッド・デントン(David Denton)は「2025年の調整後希薄化EPSの見通しを引き上げ、自社の戦略的優先事項に対する実行力と株主への強い結果を提供する自信を示しています」と述べています。
年間の見通しには、同社の中国の製薬会社3SBioとのライセンス契約に関連する一時的な費用である13.5億ドル(1株あたり20セント)が含まれています。この費用は第三四半期に計上されるとファイザーは発表しています。
ファイザーは、トランプ大統領が呼びかけるアメリカ国内での薬価引き下げといった影響を受けつつ、すでに課されている薬品関税にも対応しています。これには、中国、カナダ、メキシコに対するトランプの関税が含まれ、また、アメリカ国内価格が海外の低価格に連動する政策についても考慮されています。
第二四半期の結果は、アナリストの見積もりと比較して以下の通りです。
– 調整後の1株あたり利益:78セント(予測58セント)
– 売上高:146.5億ドル(予測135.6億ドル)
ファイザーは第2四半期に29.1億ドルの純利益を報告しており、前年の同時期の4100万ドル(1株あたり1セント)から大きく増加しています。特定の項目を除外した場合、四半期の調整後1株あたり利益は78セントです。
ファイザーの売上高は146.5億ドルで、前年同期比10%の増加となりました。
この結果は、ファイザーがCovidビジネスと株価の急落から回復するためのコスト削減努力を拡大した後に出たものです。これにより、ファイザーは2027年末までに77億ドルのコスト削減を見込んでいます。
Covid製品やその他の医薬品による販売増加が主なドライブ要因であり、特に心筋症の治療に使用されるファイザーのVyndaqel製品が寄与しています。
また、CovidワクチンであるComirnatyは第2四半期に3.81億ドルの売上を記録し、前年同期より96%増加しました。
ファイザーの抗ウイルスCovid薬Paxlovidは第2四半期に4.27億ドルの売上を達成し、前年同期比70%の増加ですが、アメリカの感染拡大の減少や他国の政府によるPaxlovidの購入減少なども影響しています。
ファイザーの膀胱癌治療薬Padcevや血液凝固防止薬Eliquisも売上増に寄与しましたが、乳癌治療薬Ibranceの販売は圧迫されています。Ibranceは、インフレ抑制法の影響により、米国での価格が低下し、さらにジェネリック競争や国際市場での出荷タイミングの影響も受けています。



