ロシアのプーチン大統領とアメリカのトランプ大統領が、アラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン軍基地での首脳会談に臨むことが分かりました。この会談は、ウクライナや国際社会にとって極めて重要なものであり、両首脳による午前11時30分(東部時間は午後3時30分)からの開始が予定されています。
このサミットでは、両国の代表団による作業ランチの後、両大統領が共同記者会見を行い、会談の内容をまとめることになる見込みです。この記者会見は、長引くウクライナ戦争がどのように進展するかを見極める重要な場となるでしょう。
ホワイトハウスは、「大統領はこの戦争を平和的に解決するためのすべての選択肢を尽くしたいという意志を持っている」と発表しています。この「選択肢」がウクライナにとって良い結果をもたらすのかどうかが注目されています。
停戦の実現が見込まれる中、トランプ大統領はプーチン大統領に対して、戦闘を停止し、占領されたウクライナ領土の維持やNATO加盟への野心を制限する代わりに譲歩を求めるかもしれません。この課題は、ウクライナの領土的完全性、ヨーロッパの安全保障、ロシアの経済、地政学的同盟に関わる重要な要素となります。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプの出発前に「何かが得られるだろう」と記者団に話しており、ロシアによるウクライナへの攻撃に関しても言及しています。トランプは、プーチンの攻撃が交渉において力を与えていると思うが、それが逆効果であると述べています。しかし、具体的な領土に関する安全保障の保証には、さらなる詳細が必要だとしています。
ホワイトハウスによる確認によれば、アメリカ側の代表団には、国務長官のマルコ・ルビオ、財務長官のスコット・ベッセント、商務長官のハワード・ルトニック、CIA長官のジョン・ラトクリフ、特使のスティーブン・ウィトコフが含まれています。
ロシア側は、プーチン大統領の側近数名で構成されており、外務大臣のセルゲイ・ラブロフ、国防大臣のアンドレイ・ベロウソフ、財務大臣のアントン・シルアノフ、貿易特使のキリル・ドミトリエフが参加する予定です。 ロシアの大統領補佐官ユーリ・ウシャコフは、会談が重要な問題を扱うため、参加者は限定されているとコメントしています。
会談の中心的なテーマはウクライナ危機の解決であり、国際及び地域の重要課題についての協議も行われる見込みです。ウシャコフは、アメリカとの関係改善による経済的利益も強調し、貿易や経済分野での協力の発展に関する意見交換が期待されると述べています。この協力は大きな可能性を秘めているものの、未だ十分に利用されていないことを示唆しています。



