Stellantis社のRamブランドは、北米における電動トラックの需要の減少を受けて、フルサイズの電気駆動Ram 1500ピックアップトラックの開発を中止することを決定しました。この発表は、Stellantisの広報担当者が金曜日に述べたもので、バッテリー電動車(BEV)への移行が思ったよりも遅れている現状を反映したものです。
元々2024年末までに発売予定だったこのトラックの開発は、これまでに2度の延期がありましたが、Stellantisはその計画を見直すことになりました。代わりに、拡張範囲を持つ電動トラックの発売を計画しており、これは電動発電機とガソリンエンジンを装備しています。このトラックは来年にも市場に登場する予定です。
また、Ramはその拡張範囲トラックの名称を「Ramcharger」から「Ram 1500 REV」に変更することを発表しました。この変更は、昨年末に自らの退職を解除したRamのCEO、Tim Kuniskisがブランドの再生に向けた攻撃的な戦略を発動したことに関連しています。
一方、新しいStellantisのCEO、Antonio Filosaは、前任者Carlos Tavaresの施策を縮小し、7月末には利益の成長を再確立し、結果を大幅に改善するための「厳しい決断を行う」と約束しています。
自動車業界全体としては、電動車の導入が期待よりも遅れている問題に直面しています。その一方で、トランプ政権はバイデン前大統領の取り組みを見直し、ガソリン駆動の内燃機関からの移行を促進するための税額控除を取り消す方針を示しています。



