高級家具小売業者RH(以前稱為Restoration Hardware)は、木曜日の取引時間外で株価が15%以上上昇しました。これは、同社が販売予測を維持し、関税によるコスト増を相殺するための措置を講じていることを発表したためです。RHは、今年度の売上高が10%から13%増加する見込みとしています。
RHの最新の四半期決算によると、2023年5月3日までの3か月間での業績は以下の通りです。LSEGによるアナリスト調査と比較すると、
* 調整後の1株当たり利益は13セントで、予測された損失9セントを上回りました。
* 売上高は8億1400万ドルで、818百万ドルの予想をわずかに下回りました。
RHの第1四半期の純利益は804万ドル、1株当たり40セントで、前年の損失363万ドル(1株当たり20セント)から大きく改善されました。現在、RHは不動産市場の鈍化と高関税という二つの主要な課題に直面しています。CEOのゲイリー・フリードマンは、住宅市場が過去50年で最も厳しいと表現しています。
特に関税は、同社にとっての明白な問題です。前回の四半期報告は、ドナルド・トランプ大統領による中国、ベトナムなどへの関税引き上げ発表と重なり、株価は4月に約40%下落しました。この影響を受けて、フリードマンは前回の決算発表で多くの注目を集めました。
木曜日に発表された株主への手紙では、同社が関税の影響を緩和するために講じている措置のいくつかが明らかにされました。フリードマンは、より多くの生産を中国から移転し、第一四半期の中国からの収入が16%から第四四半期には2%に減少すると予想しています。
また、フリードマンは、RHの布張り家具の52%が今年度の終了時までにアメリカ製、21%がイタリア製になると述べました。さらに、新しいコンセプトの発表は2026年春まで延期される予定です。これは、関税に関するより多くの確実性が得られると期待されているためです。
そして、今期中には、パリのシャンゼリゼ通りのような非常に独占的な地域に新店舗を開店する計画も進んでいます。RHパリ店は9月初旬にオープン予定です。
今年のRHの株価はこれまでに約55%下落しており、同期間中のS&P 500の約3%の上昇に大きく遅れをとっています。



