アメリカ合衆国上院は現在、大規模な歳出法案、「Big Beautiful Bill」の審議を始めており、健康保険の補助金削減とメディケイド(Medicaid)および清潔エネルギー税額控除の削減に対する懸念が高まっています。この法案は、5月22日に下院を辛うじて通過し、共和党の上院議員たちはそのコストについて懸念を示しています。特に、共和党支持者の中でも、4月にKFF(Kaiser Family Foundation)が実施した調査によると、ACA(Affordable Care Act)市場を通じて健康保険に加入している成人の約45%が共和党員であることが示されています。
この法律が成立し、 ACAの月額保険料を引き下げる税額控除を延長しなければ、約1500万人が健康保険を失う可能性があるとの議会予算局(CBO)の試算もあります。さらに、ACAを通じて保険を利用する共和党員の多数が影響を受ける可能性が高く、「共和党の多くの有権者がこの状況に対して不満を抱いていることが、調査結果からうかがえます」と、KFFの上級調査アナリスト、オードリー・カーニー氏は述べています。
また、経験則として、自己雇用者が多い共和党員がACAを利用する傾向が見られます。コロンビア大学などの研究によると、約5.5%の共和党員が起業家となるのに対し、民主党員は3.7%に留まっています。これは、医療保険が労働を通じて得られない人々に提供されるため、自己雇用者が多い共和党員の方がACAプランに加入しやすい要因の一つとされています。
加えて、メディケイド拡大を実施していない州が存在し、これらの州(アラバマ、フロリダ、ジョージアなど)はトランプ元大統領に投票した州でもあります。そうした非拡大州に住む共和党員が多いことも影響しています。非拡大州では、 اعتمادされる税額控除が広がっており、782万人が支援を受けています。
最終的に、ACA自体の支持率は共和党の中で低く、法案の具体的な内容には人気があることが示されています。ACA のマーケットプレイスや、既往症を持つ人々への保険適用、26歳までの親の健康保険に留まれる制度などは、広範な支持を受けています。
この状況の中で、共和党員が保険制度の変更に対してどのような反応を示すかが今後注目されます。



