自自動車業巨頭Stellantis(ステランティス)が2024年度の収益が大幅に減少した後、今年は収益の成長に戻る見込みであると水曜日に発表しました。この多国籍企業は、Jeep(ジープ)、Dodge(ダッジ)、Fiat(フィアット)、Chrysler(クライスラー)、Peugeot(プジョー)などの有名ブランドを所有しています。2024年度の純利益は55億ユーロ(約57.7億ドル)で、2023年度の186億ユーロから70%の減少を記録しました。
アナリストたちは、2024年度の純利益が64億ユーロに達するとの予測を立てていましたが、実際の結果はそれを下回りました。Stellantisは、2025年には利益の成長とキャッシュフローの改善が期待できるとしており、現在、商業回復の初期段階にあり、業界の不確実性が高い状況を反映していると説明しています。
ミラノに上場している同社の株価は、年初来で7%以上上昇しています。今回の結果が発表された背景には、昨年末にCarlos Tavares(カルロス・タバレス)の突然の退任に伴い、新 CEOの選任を進めていることがあります。Stellantisは、今年の前半中に後任を発表する見通しであり、Chairman(会長)のJohn Elkann(ジョン・エルカン)が臨時経営委員会を率いることになります。
Elkannは声明の中で、「2024年は会社にとって際立ったコントラストの年でしたが、戦略的な重要マイルストーンを達成しました」と述べ、特に新しいマルチエネルギー プラットフォームや製品の展開を開始し、EVバッテリーの生産を共同事業を通じて始め、Leapmotor Internationalとのパートナーシップを立ち上げたことを指摘しました。
またElkannは、2025年までに市場シェアを獲得し、財務パフォーマンスを改善することに「確固たる焦点」を当てていると述べています。Stellantisは、多くの同業他社同様に、北米でのパフォーマンス問題、新車の需要の世界的な減少、世界最大の自動車市場である中国での困難といった一連の挑戦に直面しています。
2024年9月には利益警告を発し、「ほとんどの地域での販売が予想を下回った」と警告していました。その際、調整後営業利益率は2024年度全体で5.5%から7%の範囲に収まる見込みとされ、従来の「二桁」の見通しから大幅に下落することが示されています。

