オンラインチケットプラットフォームのStubHubは、IPOの価格を23.50ドルに設定したことを確認しました。この価格は、先週同社が示した予想レンジの中間値にあたります。23.50ドルでの価格設定により、StubHubの評価額は86億ドルとなります。StubHubはニューヨーク証券取引所で「STUB」のシンボルのもとに取引される予定です。
StubHubは2000年にエリック・ベイカー(Eric Baker)によってサンフランシスコで共同設立され、その7年後にeBayに3億1000万ドルで買収されました。ベイカーは2020年に彼の新会社Viagogoを通じて約40億ドルでStubHubを再取得しました。Viagogoはヨーロッパにおけるチケットマーケットプレイスを運営しています。
StubHubは過去数年間にわたり上場を目指してきましたが、2回の延期を余儀なくされました。最近の延期は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の「解放の日」関税が市場を揺るがした4月に発生しました。8月に同社は更新された目論見書を提出し、上場プロセスを事実上再開しました。
IPO市場は、高インフレや金利上昇による長い乾燥期の後、最近数ヶ月で回復しています。クラーニャ(Klarna)は先週NYSEにデビューし、また4月にIPOを延期していたオンラインレンダーも公開を果たしました。タイラーおよびキャメロン・ウィンクルボスのジンバ(Gemini)、ステーブルコイン発行会社サークル(Circle)、ピーター・ティール(Peter Thiel)を後ろ盾に持つ暗号通貨取引所ブルッシュ(Bullish)、デザインソフトウェア会社フィグマ(Figma)などがそれぞれのデビューで成功を収めています。
StubHubが先週提供した価格レンジの最上限で評価される場合、同社の総評価額は92億ドルに達していたでしょう。StubHubはIPOプロセスを開始する前に165億ドルの評価を目指していたと報じられています。
StubHubは、最新の目論見書において、第一四半期の収益が前年同期比で10%増加し、3億9760万ドルに達したと述べています。また、運営利益は2680万ドルとなりました。一方、同社の純損失は前年の2970万ドルから3590万ドルに拡大しています。



