テラウルフ(TeraWulf)の株価は、グーグル(Google)が同社のビットコインマイナーおよびデータセンター運営会社への出資を増やしたことで、10%以上上昇しました。この増資を通じて、ニューヨーク州レイクマリナー(Lake Mariner)にある施設の拡張資金が提供されます。
合意の一環として、グーグルは追加で最大14億ドル(約1.4ビリオン)の支援を行い、同社への出資比率を8%から14%に引き上げます。これにより、テラウルフは同社の約3250万株を購入することが可能となります。
テラウルフのCEOポール・プラガー(Paul Prager)は、同社の発表の中で、この合意がグーグルとの「戦略的な連携を強化する」ものであり、高度な人工知能(AI)インフラストラクチャの構築に寄与すると述べています。
先週、テラウルフの株は、AIクラウドプロバイダであるフルイドスタック(Fluidstack)との2件の10年間のコンピューティング契約が締結されたことを受けて急騰しました。この契約により、ニューヨーク州西部にあるレイクマリナーのデータセンターで200メガワット以上の容量を提供することになります。過去1週間で株価は約90%上昇しています。
プラガーは、業界のゲームチェンジャーだとし、「質の高いエネルギーインフラストラクチャと、それを最大限に活用する方法を理解している経営チームがいる場合、今がその時であり、レイクマリナーがその場所だ」と強調しました。
月曜日の発表により、重要なIT負荷が360MW以上に引き上げられ、フルイドスタックはレイクマリナーでさらに160MWのオプションを行使しました。この契約は67億ドル(約6.7ビリオン)の契約収入を意味し、リース延長を通じて最大160億ドル(約16ビリオン)に達する可能性があります。
業務は2026年下半期に開始される見込みです。テラウルフのCTOナザール・カーン(Nazar Khan)は、「フルイドスタックが初期契約からの拡張を迅速に決定したことは、我々のインフラストラクチャの質、準備状況、スケーラビリティの高さを示すものです」と述べています。
さらに、テラウルフは2031年に満期を迎える4億ドル(約400ミリオン)の転換社債を発行することも発表しました。



