アメリカ・フロリダ州のマイアミで、「販売中」の看板が立つ家の様子が見られました。住宅市場は、消費者心理の低下により厳しい影響を受けており、潜在的な住宅購入者が減少しています。
モーゲージ・バンカーズ協会(MBA)による季節調整済み指数のデータによると、住宅購入のためのモーゲージ申請は先週に比べて3%減少しましたが、昨年の同時期と比較すると依然として14%の増加を示しています。
30年固定金利モーゲージの平均契約金利は、$806,500以下の準拠ローン額に対して6.84%に低下し、ポイントは0.66から0.64に増加しました。この金利は4月以来の最低水準で、昨年の同時期に比べてわずか10ベーシスポイントの低下にとどまっています。
MBAの副社長兼副主任エコノミストであるジョエル・カン氏は、「モーゲージ金利は金融市場のボラティリティ、特に現在の地政学的な対立や関税の不確実性により低下しました。平均金利が下がっても、続く経済的不安が潜在的な住宅購入者の意思決定に影響し、申請は減少しました」と述べています。
住宅ローンの借り換え申請も、金利の変動に最も敏感であるにも関わらず、先週は2%減少しましたが、昨年の同週に比べて25%の増加が見られました。カン氏は「従来型および政府の借り手において借り換え活動は減少しましたが、VA申請は購入申請が2%増加し、借り換え申請もわずかに増加しました」とコメントしています。全体の平均ローン額は$380,200で、2025年1月以来の最低額となっています。
今週の初めは金利の変動が小さいものの、複数の経済報告の発表があります。連邦準備制度(Fed)の金利発表が行われる本日、より大きな反応が期待されています。
モーゲージ・ニュース・デイリーの最高執行責任者マシュー・グラハム氏は「これは『カット vs ノーカット』に関するものでなく、Fedが発表の日に提示する他の情報に関することです」とし、「この情報の中で、ドットプロット(Fedの経済予測資料における各Fedメンバーの今後数年間の金利予測を示すチャート)が最も重要です」と述べています。



