アメリカのドナルド・トランプ大統領と中国の習近平国家主席との電話会談が行われたことが、中国のメディアである新華社によって報じられました。この会話はトランプ大統領の提案で始まったものであり、北京の外交部がその旨を後に発表しました。
電話会談の報道を受けて、木曜日の朝に株式市場は上昇しました。投資家たちは、トランプ大統領と習主席の会談が貿易交渉の現在の停滞を打破することを期待しています。
トランプ大統領は、過去一週間で悪化した米中間の貿易関係を考慮し、習主席との会話を切望していたと言われています。ワシントンと北京は先月スイスでの建設的な協議を経て、一時的に双方の製品に対する関税を引き下げましたが、その暫定的な合意は脅かされています。
トランプ政権は、中国が重要な鉱物の輸出承認を遅らせていると公に非難しています。これはジュネーブでの交渉の結果です。一方、中国は、最近の中国人学生ビザに関する新たな制限を課した決定に対して深い不満を抱いており、トランプ政権が中国製半導体の使用に対して警告を発信したことが最近の貿易進展を損なったと非難しています。
さらに、トランプ政権は半導体に関する追加の輸出制限を課しました。ホワイトハウスはこれらの措置が国の安全保障を守るために必要であると主張していますが、中国はこれを懲罰的な行動と見なしています。トランプ大統領と習主席が1対1での電話会談を行ったのは、今年に入って2回目のことです。両者は1月17日に話をして以来の再会談となります。
最新の電話会談に先立ち、トランプ大統領はソーシャルメディアにて習主席を称賛する一方で、自身のフラストレーションも示しました。「中国の習主席が好きで、これからもそう思うが、非常に強硬で、取引をするのが非常に難しい!!!」と、水曜日の早朝にトランプは世界に向けて発信しました。
トランプ大統領は、アメリカの貿易関係を再構築する目的で、一方的な高関税を課す努力を続けており、中国はその主要なターゲットとなっています。4月には中国からの輸入品に対して145%の包括的関税を引き上げた一方で、他国については一時的に関税を10%に引き下げました。これに対抗して、中国はアメリカ製品に対する関税を125%にまで引き上げました。
これにより、両国間の貿易関係はほぼ6000億ドルにのぼり、実質的に禁輸状態に至りました。しかし5月中旬には、双方が成功し生産的であったと述べるジュネーブでの協議を経て、この膠着状態に変化が見られる兆しがありました。
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