アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ニューヨーク市の民主党市長候補であるゾーラン・マムダニ(Zohran Mamdani)を「共産主義者」と呼び、彼が市長に選ばれた場合、ニューヨークが「共産主義的な都市」になると警告しました。トランプ大統領は、「これは我々の国にとってひどいことだ」と強調しました。
この発言は、マムダニが民主党の予備選で元ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)に圧倒的な勝利を収めた数日後に行われました。マムダニは、アメリカ民主社会主義者協会のメンバーであり、彼の勝利は、多くの著名な民主党員がクオモを支持していたにもかかわらず実現しました。彼のプラットフォームには、法人税の引き上げ、富裕層への増税、家賃の凍結、無料のバスサービスなどが含まれています。
トランプはビジネスリーダーたちがマムダニの当選の可能性に懸念を示していることを認め、彼らが「ニューヨークからこの共産主義者が選ばれることを心配している」と述べました。この背景には、マムダニが次期市長になる可能性が現実味を帯びていることがあります。彼は3期連続で州議会議員を務めており、その影響力は増しています。
トランプ大統領はまた、マムダニが民主党の予備選を勝ち抜いたことに対して、「100%の共産主義者であるこの狂人が、民主党の予備選を勝ち取り、グラニと市長になる道を歩んでいる」とソーシャルメディアで述べました。彼は「これまでにも急進的な左派は存在したが、これは少しばかり狂っている」とも言及しました。
マムダニはこのトランプの発言について、実際の政策についてもっと学ぶようにトランプ大統領を含めたニューヨーカー全体に促しました。ヘッジファンドの創設者であるフィリップ・ラフォン(Phillip Laffont)は、マムダニが一般選挙で勝利した場合、一部の裕福な投資家がニューヨークを離れる可能性があると指摘しています。
現在のニューヨーク市長であるエリック・アダムス(Eric Adams)は、独立候補として再選を目指しています。アダムスは当初、民主党の候補者として選出されましたが、今年の初めに独立候補として再選を目指すことを決定しました。アダムスは9月に連邦汚職事件で起訴された後、ニューヨークでの人気が低下し、トランプ大統領の政権下でこの事件は取り下げられることになりました。最終的に、地区裁判所の判事はこのケースを却下し、アダムスの自由が政権の移民政策に依存することを避ける必要性について懸念を示しました。



