アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ペンシルバニア州ウエストミフリンにあるUSスチール・アービン工場での政治的集会において、日米双方の重要なメーカーであるNippon Steel(日本製鉄)とU.S. Steel(USスチール)の「合意」を称賛していますが、両社の外交的敏感性を伴う合併の承認には至っていません。
この集会では、「アメリカの鋼鉄」を祝うサインが掲げられ、トランプ大統領は1,600人以上の支持者に対し、このアメリカの伝統ある企業がアメリカの企業であり続けることを保証すると語りました。大統領は、Nippon Steelとの提携に期待を寄せながらも、最終的な承認が必要であることを強調しました。
トランプ大統領は「私がNipponとの最終的な契約を承認しなければならないが、まだその契約は見ていない」と記者団に述べています。この取引は、2023年に初めて提案されたものであり、ペンシルバニア州の重労働者たちと労働組合の意見を二分しました。この合併は、東京とワシントンの友好的な関係に緊張をもたらす要因ともなっています。
Nippon Steelは、USスチールを買収する計画を2023年12月に提案し、アメリカのインフラ法案による鋼鉄の需要の増加を見越して14.9ビリオンドルを提示しましたが、バイデン前大統領やトランプ大統領が、USスチールはアメリカ企業であるべきだと主張したことで、当初から困難な道を歩んでいました。
トランプ氏は、USスチールが「アメリカの支配下にある」ことを保証し、リストラはないと約束し、日本企業がアメリカの鋼鉄工場を現代化するために数十億ドルを投資する意向を示しました。さらに、トランプ氏は、水曜日からの関税を25%から50%に倍増させる計画も発表しました。
トランプ大統領は、取引の進展に関するコメントを控えており、Nippon Steelの幹部は、彼の発言が会社の将来に繋がる重要な要素であると認識しています。日本の貿易交渉担当者である赤沢良成は、トランプ大統領の投稿について意識しているものの、正式な発表はまだないと述べ、慎重な姿勢を示しました。
トランプ大統領は、最終的に合併を承認するかどうかを決定する期限が近づいており、両社の関係とアメリカの製造業の未来に大きな影響を与える重要な状況が続いています。最新の情報では、Nippon SteelがUSスチールに対して最大140億ドルを投資し、新鋼鉄工場の建設についても検討しているとのことです。
これにより、アメリカという市場における日本企業のプレゼンスや、両国の経済的関係がどのように変化していくのかが注目されます。



