イギリスの住居価格は6月にわずかに下落したとのことです。この情報は、住宅金融協会であるNationwideが発表した最新の住宅価格指数によるものです。6月の平均住宅価格は271,619ポンド(約374,233米ドル)で、前の月から0.8%の減少を記録しました。
年率では、平均住宅価格は2.1%の上昇を示していますが、これは5月の3.5%の成長から著しい減速にあたります。Nationwideのチーフエコノミスト、Robert Gardner氏は、データ発表の際に「価格成長の鈍化は、4月初めに増加した印紙税のために需要が弱くなったことを反映している可能性がある」と述べました。しかし、「イギリスの潜在的な住宅購入者にとっては根本的な条件が支持的であるため、夏が進むにつれ活動が活発化することを期待しています」と続けました。
欧州では、政府の借入コストが低下しています。ユーロ圏の最新のインフレデータが発表され、6月にはインフレがECBの2%の目標に達したことから、債券利回りは低下しました。特にドイツの10年債利回りはロンドン時間の午前10時25分時点で4ベーシスポイントの減少を記録しました。
また、ユーロもインフレデータの発表を受けて上昇しており、現在の取引は約0.3%の上昇を示しています。ユーロ圏のインフレ率は、前年同月に比べて1.9%から2%に上昇したとEurostatの事前データが示しています。これらはいずれも経済学者の予想に沿った結果です。
スーパーマーケットチェーンのSainsbury’s(サインズベリー)は、第一四半期の売上が4.7%増加したと発表し、企業の予想を維持していますが、株価は0.7%下落しました。また、ヨーロッパの株式市場は開幕時に慎重に上昇し、広範囲なセクターが上昇し、公益株が特に大きな成長を見せているようです。
ユーロ圏のインフレリスクについて、ベルギー中央銀行の総裁であるPierre Wunsch氏は、経済成長とインフレのリスクが下方に傾いていると指摘しました。ECBが6月に金利を2%に引き下げた背景には、ユーロ圏のインフレが1.9%にまで緩和されたことがあります。今後、成長が改善されるかどうか経済データを注意深く監視していく必要があると述べました。また、火曜日の欧州市場では、最新のユーロ圏のインフレデータが注目されており、特にドイツの失業率やNationwideの住宅価格データの発表にも期待が寄せられています。



