ロンドン、イギリスのオックスフォードストリートで2025年5月4日に買い物客や訪問者が街を歩いています。
イギリスの国家統計局(ONS)が発表したところによると、2025年4月までの1年間におけるイギリスのインフレ率が、車両税のデータ計算の誤りにより0.1パーセントポイント過大に報告されていたことが明らかになりました。先月、ONSはイギリスの年間インフレ率が4月に3.5%に達したと発表していましたが、今回の修正データでは、実際の消費者物価指数(CPI)は3.4%の上昇に留まることが示されています。
この修正された数値は、ロイターのアナリストが以前に予測した3.3%を上回っているため、一定の注目を集めています。
ONSは声明の中で、運輸省から提供された車両税(VED)のデータに誤りがあったことを認め、これは消費者物価インフレを計算するための指標の一つとして使用されています。「誤ったデータが初年度登録に適用される車両税(VED)率の対象となる車両数を過大評価していました」と述べています。
この誤りの影響で、2025年4月までの消費者物価指数と小売物価指数(RPI)の年間率がそれぞれ0.1パーセントポイント過大に報告されていましたが、他の期間には影響がないとのことです。ONSは「我々の消費者物価修正政策に基づき、これらの統計は修正されません。しかし、この問題を受けて外部データソースの品質保証プロセスを見直しています」と付け加えました。
この誤りは、ONSの記録にさらなる疑念を持たらすものであり、データの正確性や信頼性に対して批判が集まる中、特に不利な印象を与えています。ONSはこの誤りを謝罪し、2025年5月以降は正確に重み付けされたデータを使用するとし、「今後の統計に影響はない」と述べています。



