WNBA(女子國家籃球協會)は、2024年10月10日に行われたWNBAファイナル第1戦でミネソタ・リンクスのナフィーサ・コリア(Napheesa Collier)が試合決勝点を奪ったことを背景に、クリーブランド、デトロイト、フィラデルフィアに新たな拡張チームを発表しました。この決定により、リーグは今後5年間で18チームに拡大します。
WNBAのコミッショナー、キャシー・エンゲルバート(Cathy Engelbert)は「本日はリーグにとって真に記念すべき日です」と述べています。「これらの都市は情熱的なファン層に恵まれています。リーグの影響力を拡大するための大胆な前進です。」
現在、リーグには13チームが存在し、2026年にはトロントとポートランドのフランチャイズが加わります。クリーブランドのチームは2028年、デトロイトは2029年、フィラデルフィアは2030年にプレーを開始する予定です。エンゲルバートは、新規加盟チームが負担するフランチャイズ料金についてのコメントを控えましたが、その料金は歴史的な水準に達しているとしています。
ロック・エンターテイメント・グループのCEOであるニック・バーレージ(Nic Barlage)は、「今日の発表はクリーブランドのスポーツ史において変革の日を迎えます」と語りました。クリーブランドは1997年から2003年までWNBAのオリジナルフランチャイズであるクリーブランド・ロッカーズを擁していた実績がありますが、オーナーのゴードン・ガンド(Gordon Gund)が観客動員数の低迷を理由にチームが解散しました。
デトロイト・ピストンズの副会長アルン・テルム(Arn Tellem)は「これは私たちの都市にとって大きな勝利です」と述べ、「バスケットボールを超えた意義があります」と強調しました。デトロイトのチームは約20年間の空白を経て女子バスケットボールを再導入するもので、デトロイト・ショックは1998年から2009年までプレーし、3回のチャンピオンシップを獲得し、動員数の記録を樹立しましたが、オクラホマ州タルサに移転しました。
フィラデルフィアを代表するハリス・ブリッツァー・スポーツ&エンターテインメントの共同創設者であるジョシュ・ハリス(Josh Harris)は、WNBAをこの都市に持ち込むことは「単なる希望ではなく、義務でした」と語りました。



