Samsung(サムスン)が発表したGalaxy Buds4 Pro レビューをお届けする。わずか4.6gの軽量ボディに24bit/96kHzのロスレス再生を実現した本シリーズは、重量と音質というオーディオ設計の永遠の命題に、エンジニアリングの美学で真正面から挑んだ意欲作だ。Galaxy Buds4シリーズには、カナル型(密閉型)のGalaxy Buds4 Proとオープン型のGalaxy Buds4の2モデルが展開されており、筐体設計から音響構造の隅々に至るまで、「Hi-Fiサウンドと日常の快適性の両立」というテーマが一貫して反映されている。

デュアルマテリアル仕上げの工法
Galaxy Buds4のボディはマット仕上げを基調とし、外周部にメタル加飾を組み合わせたデュアルマテリアル構成を採用している。エッジ処理は視覚的な薄さと軽快感を演出しつつ、指先が本体に触れたとき、マット素材の適度な摩擦が自然にグリップを促し、メタル加飾が触覚的なランドマークとして機能する。視線を落とすことなく操作エリアを把握できる、実用的な触覚UXの設計だ。

ピンチ操作時には、親指と人差し指に加わる力が自然とメタル加飾付近に集中するよう曲面プロファイルが設計されており、スワイプ・ピンチともに誤操作を低減する。さらにボディの曲線は耳介への接触面積を分散させる最適プロファイルを採用しており、長時間の音楽再生や通話でも局所的な圧迫感が生じにくい。装着と同時に快適さが意識下に沈む、こうした「存在感を消す」仕上がりこそが、量産品の中で際立つ品質の証左と言えるだろう。

充電ケースはフル透明のフリップ構造を採用しており、蓋を開けずともイヤホンの収納状態や充電進捗を視認できる。サイズは51×51×28.3mmとスリムで、デニムのポケットに収めても存在を感じさせないコンパクトさだ。
デュアルドライバーで実現したHi-Fiサウンド
Galaxy Buds4 Proはデュアルドライバー設計を採用しており、前モデル比20%大径化した11mmダイナミックウーファーが重厚な低域再生を担い、5.5×3.5mmのツイーターが弦楽器の倍音やボーカルの歯擦音(サ行)を精緻に分離して再現する。両モデルとも最大24bit/96kHzのロスレス再生に対応し、独自コーデック「SSC-UHQ」と組み合わせることで、一般的なストリーミングサービスの転送帯域を理論上凌駕し、原音の空気感に肉薄するサウンドステージを構築する。

オープン型のGalaxy Buds4は、Galaxyシリーズとして初めてオープン型に外音取り込みモードを搭載したモデルだ。周囲の音をしっかり聴きながら楽曲の細部も損なわずに楽しめるため、オフィスでの即時応対が求められる場面や、都市部での歩行中など、頻繁にイヤホンを着脱せざるを得ない状況でその真価を発揮する。


Galaxy AIは「飾り」ではない
進化したアダプティブANCはGalaxy AIが耳道形状と装着状態をリアルタイム解析し、ノイズキャンセリングの強度を自動最適化する。Buds4 Proは5段階のANC調整に対応しており、交通量の多い幹線道路の騒音やオフィスのエアコン駆動音を、ユーザーの好みに応じてスマートにフィルタリング・保持することが可能だ。

シリーズに搭載されたスーパークリアコール(超広帯域通話)は、機械学習モデルを活用して騒音環境下でも音声の明瞭度を向上させる。重要な商談や外出先での通話品質を確保したいビジネスユーザーに刺さる機能だ。さらに注目すべきは、本シリーズに統合されたPerplexity AI音声アシスタントとの連携で、「ハロー、Plex」と呼びかけるだけで複雑な多段階タスクを音声で実行できる。Galaxy S26シリーズとの組み合わせで、そのポテンシャルは最大限に引き出される。
Galaxy Buds4 Pro固有の機能として、ヘッドジェスチャーが挙げられる。頷くと着信を受け、首を横に振ると拒否するという直感的なインタラクションは、キーボードから一切手を離さずに通話を制御できる体験を実現している。「操作していると意識させない」、これこそ高次元のUXデザインの本質ではないだろうか。


| 仕様 | Galaxy Buds4 Pro | Galaxy Buds4 |
|---|---|---|
| 装着スタイル | カナル型(密閉型) | オープン型 |
| イヤホン重量 | 5.1g | 4.6g |
| ドライバー構成 | 2ウェイ(11mm + 5.5×3.5mm) | 1ウェイ(11mm) |
| 音質 | 24bit/96kHz Hi-Fi | 24bit/96kHz Hi-Fi |
| ANC調整 | 5段階 | 対応(段階調整なし) |
| ヘッドジェスチャー | 対応 | 非対応 |
| 防水性能 | IP57 | IP54 |
| 連続再生(ANCオン) | 最大6時間/ケース込み26時間 | 最大5時間/ケース込み24時間 |
| Bluetooth | 6.1 | 6.1 |
| メーカー希望小売価格 | 41,250円(税込) | 31,350円(税込) |
予約特典と国内発売日
Samsung Galaxy Buds4シリーズは2026年2月26日より予約受付を開始し、2026年3月12日(木)に国内で正式発売される。販売チャネルはSamsungオンラインショップのほか、NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの主要4キャリアおよび全国の主要家電量販店・ECサイトにて取り扱いが予定されている。また、Galaxy S26シリーズとの同時購入で10%オフになる発売記念キャンペーンも実施される(詳細はSamsungオンラインショップ公式サイトにて確認)。軽量ボディにHi-Fiサウンド、AI主導のインテリジェント機能を詰め込んだGalaxy Buds4 Proは、あなたの「聴く体験」の基準を更新できるだろうか?

