ヴェルサイユ宮殿やロックフェラー・センターでの展示を経て、著名アーティストのジェフ・クーンズによる代表作「スプリット・ロッカー」がロサンゼルス郡美術館(LACMA)に永久的に設置されることが決定しました。この作品は2026年に一般公開され、ロサンゼルスの新たなアートランドマークとなります。コレクターのリンダとスチュワート・レスニックによって寄贈されたこの象徴的な大作は、間もなく新たにオープンするデビッド・ゲフィン・ギャラリーの外壁前に移設され、館の拡張後における屋外公共アートプロジェクトの重要な部分となる予定です。
「Split-Rocker」は、ジェフ・クーンズの特徴的なカートゥーンスタイルと遊び心を引き継いでいます。アーティストは、2つの子供のおもちゃ—木馬と恐竜—をそれぞれ半分に切り取り、組み合わせて1つの作品に仕立てています。この彫刻の金属フレームには、約50,000株の地元の多肉植物や塊根植物、一年生植物が植えられています。『Split-Rocker』の制作と植栽の配置のために、LACMAチームは数年にわたって準備を進めており、クーンズさんも館との協力のもと、地元の園芸専門家に南カリフォルニアの乾燥気候に適した耐旱植物を選んでもらっています。『Split-Rocker』は今夏から播種が始まり、来年の4月にはその美しい花を迎える予定です。
この作品の常設展示は、建築の巨匠ピーター・ズントーア( Peter Zumthor)が設計したゲッフェンギャラリーに無二の魅力を加えました。このギャラリーではLACMAの常設作品が収蔵され、ウィルシャー・ブールバードの両側にまたがる総面積は3.5エーカーに達します。その際、ダイアナ・サザー(Diana Thater)、マリアナ・カスティーヨ・デバル(Mariana Castillo Deball)、リズ・グリン(Liz Glynn)、ペドロ・レイエス(Pedro Reyes)などのアーティストの作品も次々と展示される予定です。また、カマシ・ワシントン(Kamasi Washington)が6月26日から28日まで110,000平方フィートのゲッフェンギャラリーで100人のオーケストラを率いて、素晴らしいパフォーマンスを披露します。
LACMAの拡張に伴い、ジェフ・クーンズの「スプリット・ロッカー」がロサンゼルスの新たなアートランドマークとなり、アートに興味があるすべての人々の注目を集めることでしょう。



