この新しいオフィスは単なる実験室ではなく、創造の中心です。NOT A HOTELはここで新しい働き方を探求し、未来の製品やサービスを考案します。そのデザインのポイントは柔軟性のある調整を重視し、全てのメンバーの共同革新を促しています。
新しい本社の大きな特徴は、国際的に有名なクリエイティブディレクターNIGO®が手がけた専用のイベントスペースとワークスペース「ザ・ニゴ・ラウンジ」です。このプライベート休憩室は「NOT A HOTEL」の物件オーナー専用で、毎日一組のみのゲストを迎え、ユニークな限定体験を提供します。空間には最新の無煙焼肉グリルとバックヤードキッチンが完備されており、プライベートディナーやパーティーの開催のために設計されています。
「ザ・ニゴ・ラウンジ」 では、NIGO の独特なデザインセンスが随所に展示されています。その中でも、284個のスイスの USM Haller システムを用いた大型のストレージウォールは、U字型に積まれた配置が特徴で、実用的でありながら注目を集めるビジュアルフォーカスを形成しています。また、NOT A HOTEL OFFICE では、1944年にフランスから取得された Jean Prouvé の 6×6 プレハブ住宅も展示されており、この歴史的建物にはフランスのモダニズムスタイルのヴィンテージ家具が揃えられています。これにより、NOT A HOTEL のミニマリストデザイン哲学とブランドの精神が見事に映し出されています。即ち、どこでも暮らせる場所があるようです。。
主要な公共エリアには、長さ15メートルの木製の長テーブルがあり、これはオフィスの中心であるだけでなく、イベントの中心でもあります。この壮大なテーブルを囲むのは、CassinaとVirgil Ablohのコラボデザインによる黒いスツールで、現代的なデザイン感を高めています。この空間は深さ40メートルで、人の交流を促進し、多様なアイデアや才能が集まることを目指しています。オフィスには36のフリー席エリアと4つの独立したサイレントブースが設けられており、オープン性と機能性を兼ね備えています。また、深灰色のキッチンを備えた会議室もあり、高級家電や食器はNOT A HOTELのプロパティ基準を維持しており、全体の環境がさらに充実しています。
さらに、オフィスにはNIGOのプライベートコレクションが展示されており、PRATONEの貴妃椅が置かれていることで、実用的な作業スペースとアートギャラリーの企画要素が巧みに融合しています。この革新的なオフィスのデザインは、NOT A HOTELが仕事とホテル業に対する先見の明を十分に示しています。



