ニューヨークのクリエイティブスタジオ Ready To Hang (RTH) は、独自の彫刻的なミラーのデザインで知られています。最近、その象徴的な美学を携えて未来のミラノデザインウィークに華々しく登場します。今回、魅力的な2つのインスタレーション展示を披露する予定で、同ブランドにとって初めてヨーロッパのデザイン舞台に足を踏み入れる機会となります。
RTHの初となる展覧会は、ミラノのPorta Venezia地区にある伝統的な理髪店Parrucchiereで開催されました。この没入感たっぷりのポップアップ展示は、観客の好奇心を掻き立て、懐かしい理髪店の雰囲気と現代的なデザインを融合させることで、レトロとモダンなデザインの対話空間を生み出しました。今回の展覧会はConveyとのコラボレーションによるもので、出展作品にはクロームカラーで作られた《ゴッチ》ミラーが含まれています。このミラーは、半球形のデザインと中央部分が凹んだスクエアの未来的なフォルムが新鮮なインパクトを与えました。また、《スクイーズ》ミラーも展示されており、中央に鮮やかな緑の球体が押し出されているようなデザインで、空間全体にエネルギーと驚きの要素をもたらしました。
RTHの2つ目のインスタレーション《見ることの間に》はAlcovaに設置され、より内省的なアートの探究となっています。このインスタレーションは、浮遊する布、ガラス、鏡で構成されたシュルレアリスティックな景観を通して、存在、幻影、観察というテーマについて観客に考えさせるものです。本展覧会はLe LaboとアーティストClaire Marie Astrucとの共同プロジェクトで、形態と知覚の間に存在する夢のような空間を表現しています。
展示会では、RTHの多くのクラシックなフレームを見ることができます。《ビッグ・スクイーズ》、《留め金》、《ベゼル》、《パファー》といったフレームは、新たなカラーリングで再解釈されています。それに加えて、《ジェリーミラー》などの注目の新作も登場。そのゼリーのような半透明のフレームは、会場のビジュアルの中心として際立ち、柔らかさと硬さの素材コントラストを繊細に表現しています。
RTHのこの2つの展覧会は、ミラノデザインウィーク期間中に公開されます。会期は4月15日から21日までとなり、デザイン愛好者にとって貴重なアート体験を提供します。
美容室
ポルタ・ヴェネツィア
ヴィア・ロソリーノ・ピロ 8
20129 ミラノ, イタリア



