ブレインデッドとブルックス ブラザーズが共同で発表した新コレクションが、香港の大型商業施設・海港城の店舗で展開された。本稿は両者の狙いと主なディテールを解説する。

今回のコラボは、BROOKS BROTHERS CALIFORNIA、すなわちブルックス ブラザーズ カリフォルニアを軸に据え、伝統をむやみに強調せず、より気軽に取り入れられる形でクラシックを再構築している。ブレインデッドのエッセンスとブルックス ブラザーズの定番が共存することで、日常の装いに落とし込みやすい提案となっている。

シャツは依然としてシャツであるが、全体のシルエットをややゆったり目にし、袖口や身幅の比率を微調整して着用時に余裕が出るよう設計されている。控えめな刺繍ロゴを配することで、クリーンなデザインに程よいアクセントが加わっている。ブレインデッドのグラフィック性とブルックス ブラザーズのプレッピーさが均衡しているのが特徴である。

ジャケットも同様の方向性で、肩線を柔らかくしつつ身幅に余裕を持たせることで堅苦しさを抑えている。Tシャツやワイドパンツとの組み合わせを意識したコーディネートが提案されており、フォーマルとカジュアルのあいだに位置するニュアンスを活かせる作りである。ブレインデッドが持つストリート感が、ブルックス ブラザーズの伝統的輪郭に新たな表情を与えている。

色味は白、ライトブルー、ダークブルーを基調にし、ミニマルな配色でカットやディテールが目立つようにしている。シャツのレイヤードや、スポーティーな要素をクラシックな輪郭に取り入れるスタイリング例も複数見られ、意図せずして考え抜かれたような着こなしが生まれている。

本コレクションはクラシックを覆すことを目的とするのではなく、着る人に近づけることを狙いとしている。シャツがオフィスだけの装いでなくなり、ジャケットにスニーカーを合わせることが自然になるという変化を示している点が重要である。ブレインデッドとブルックス ブラザーズの組合せは、そのような価値観の変化を端的に表現している。
今回のラインナップは、ブルックス ブラザーズの海港城店舗で販売中である。

