イギリスのキール・スターマー首相とアメリカのドナルド・トランプ大統領は、貿易交渉に関して新たな見通しを示しました。トランプ大統領は、イギリスが「本物の貿易協定」を結び、関税から逃れる可能性があると述べました。スターマー首相のホワイトハウス訪問が進展のきっかけとなったとされています。
トランプ大統領は共同記者会見の中で、スターマー首相がイギリスに対する追加の関税を回避するよう奮闘したことを称賛し、「二国間で素晴らしい取引ができる可能性がある」と期待を寄せました。彼はスターマー首相を「非常に特別な人」とし、強力な交渉者と評価しました。
トランプ政権による新たな接近は、他国との貿易関係に対する厳格な関税政策との対照を成しています。特に、メキシコとカナダからの輸入に対して25%の追加関税を3月4日に施行する計画を発表し、中国に対しても同様に10%の関税を課す意向を示しました。トランプ大統領は、アメリカの貿易赤字を削減し、国内製造業を促進するために関税を用いる方針を強調していますが、アナリストは最終的にアメリカの消費者が価格上昇の影響を受け、インフレが加速する恐れがあると警告しています。
また、トランプ大統領は長年の対英関係を鑑み、EUとの関税問題に関しては強い圧力を示しており、EUの立場に対して厳しい批判を繰り返してきました。スターマー首相は「私たちの貿易関係は強固で、公正なものである」と反論し、両国間の関係の重要性を強調しました。実際、イギリスの財務大臣であるレイチェル・リーブス氏は、イギリスがアメリカの貿易問題に関与していないことを確認しています。
さらに、両首脳はウクライナ問題についても議論し、トランプ大統領はウクライナとの和平協議に向けた地固めの重要性を訴えました。また、イギリスは2027年4月から国防費をGDPの2.5%に引き上げる決定をしており、これはNATO目標の2%を上回るものです。スターマー首相はヨーロッパに対してさらなる支出を促しました。
トランプ大統領はウクライナのゼレンスキー大統領が金曜日にホワイトハウスを訪問し、希少金属に関する重要な契約を締結すると発表しました。この取引は、ウクライナの天然資源資産収益の50%を投資ファンドに注入する計画に基づいています。トランプ大統領は、アメリカがウクライナの資源開発において重要なパートナーとなると約束し、「我々は掘る、掘る、掘る」と自信を持って述べました。



