SEIKOは、伝統工芸を時計の創作に取り入れ続けています。Presage Classicシリーズの新作SPB497は、無釉の有田焼陶磁器を使用してダイヤルを製造しており、マットな白色の光沢と立体的なテクスチャーを実現しています。従来の釉薬を使った陶磁器とは異なり、今回の無釉処理により、各ダイヤルの模様がより際立ち、柔らかな光の屈折が生まれます。ゴールドの刻み目と針が白いダイヤルに対比をなしており、細部がよりエレガントに際立っています。

ダイヤルには健康と繁栄を象徴する菱形の模様が施されており、日本の400年の有田焼の技術が融合しています。監督の橋口裕之氏と川口敏明氏のチームによって、1830年から運営されている有田町の工房で製作されました。この特別な配合により、陶器の硬度を従来の磁器の4倍以上に高め、精緻な鋳型技術によって模様の層次を見事に表現しており、時計コレクターにとっては貴重な陶器作品となっています。

ムーブメントに関して、SPB497はSEIKOの最新の6R51自動巻きムーブメントを採用しており、振動数は毎時21,600回、最大72時間のパワーリザーブを提供します。内部には24個の宝石が組み込まれており、安定した動作を支えています。また、サファイアクリスタルの透明な裏蓋が装備されており、ゴールドの rotor が回転する時の機械的なリズムを楽しむことができます。

腕時計の直径は40.6mm、厚さは12.5mmで、10気圧防水機能と4,800 A/mの耐磁性能を備えており、日常的な着用に便利です。ブラックレザーのストラップはLeather Working Group認証の皮革工場からのものであり、三折式のプッシュバックルでしっかりと装着できます。マット仕上げのダイヤルと相まって、控えめでありながら高級感を漂わせています。

セイコーはこの腕時計を発表し、ブランドの伝統的な工芸文化を継承する理念を具現化しています。また、国連の持続可能な開発目標第9項に応じて、アリタ焼きの陶磁器技術を通じて文化工芸を未来の時計コレクションに引き継いでいます。
この世界限定1200本の Presage SPB497 は、7月からSEIKO専門店および指定小売店で正式に発売されます。香港の推奨小売価格は約13,800香港ドルで、有田焼の工芸時計と機械的美学を追求する新たな選択肢となっています。



