ピアジェ ポロ79は、1979年の黄金の光沢から深藍のソーダライトへと表情を変えた新作である。ウォッチズ&ワンダーズ 2026で発表された本作は、シリーズの輪郭を受け継ぎつつ素材で印象を一新している。
全体設計は従来通り一体構造を中心に据えている。ケースとブレスレットがシームレスに接続され、横方向のアーチ状のラインが文字盤まで連続するデザインだ。
サイズは38mm径、厚さ7.45mmを維持し、オリジナルに近い比率で現代的な着用感を目指している。薄型のプロポーションを保ちながら、存在感も確保している。

ピアジェ ポロ79のデザインとサイズ
本モデルは横方向の連続した凹凸パターンが特徴である。ブレスレットのパターンがケース側面を経てダイヤルへとつながり、視覚的な一体感をつくる。
この連続性は見た目の完成度を高めるだけでなく、装着時の重量配分にも寄与する。結果として安定したフィット感が得られる点も意図した設計である。
素材と仕上げ
今回の最大の変化は素材である。ケースとブレスレットはプラチナ製に改められ、色調は従来の暖色系から冷色系へと移行した。
文字盤は五片の天然ソーダライトを薄切りにして寄せ木のように組み合わせている。各ピースは白い斑紋の分布が異なり、個体ごとに異なる表情を生む設計だ。

ソーダライトは時計用文字盤には稀な素材である。薄い板に加工する際は厚みと安定性を厳密に管理する必要があり、加工精度が仕上がりを左右する。
ムーブメントと機能
ムーブメントはピアジェ自社製の1200P1薄型自動巻きを搭載する。厚さは2.35mm、直径は29.9mm、マイクロローターを採用した設計だ。
振動数は毎時21,600振動、パワーリザーブは約44時間である。薄型を維持しつつ自動巻きの機能を確保した点が特徴だ。
前世代のクォーツモデルと比べると構造と重量感が増した。総重量は約200グラムだが、ブレスレット設計で均等に配分され、着用時の安定感が得られる。

装着感と総評
文字盤は白金の横飾りで5ピースを分割しており、外部のラインと呼応する構成である。針はプラチナ製のプリンセス針が採用され、横方向のストライプと対比を成す。
ケースは前後にサファイアクリスタルを備え、防水性能は50メートルで日常使用に適している。複雑機能を省き素材とプロポーションに注力したモデルである。
ピアジェ ポロ79は、素材の変化を通じてシリーズの印象を静かに再定義した。プラチナとソーダライトの組み合わせにより、従来の華やかな金色とは異なる落ち着いた層次が加わっている。

