MCL40の限定塗装が2026年F1英国グランプリで銀石サーキットに登場する。McLarenはGoogle Geminiとの協業で、主題を「Spark What’s Next」とした新デザインを発表した。

新デザインはメッキ調の色味とクラシックなディテールを採り入れ、1960年代のMcLaren初期F1車両であるMcLaren M2Bへのオマージュを込めている。M2Bは1966年のモナコグランプリで初出走し、同年の英国グランプリでチーム初のポイントを獲得した車両である。

当時、二度の世界王者であるミカ・ハッキネン(Mika Häkkinen、ミカ・ハッキネン)がM2Bでモナコのサーキットをパレードしたことがあり、チームの歴史的瞬間が再現された。今回のMCL40は、先に行われたチームの1000戦記念を受けた発想を引き継ぎ、銀石でその系譜を示すことになる。

McLarenはGoogleとの協業を2022年から継続している。両者は人工知能を用いたブランド創造やエンジニアリング支援、レース戦略の高度化を目指している。
今回の取り組みでは、Googleのツール群であるNano BananaやOmniがコンセプト開発やコンテンツ制作に活用されていると説明された。これによりクリエイティブ工程のスピードが向上しているという。

MCL40の開発と技術支援
McLarenは、F1車両が1シーズンで平均約18,000項目の設計変更を行うと明かした。これは細部まで継続的に最適化を重ねるチームの作業量を示している。
トラック上では、Gemini EnterpriseとGoogle Cloudを組み合わせた専用ツールが導入されている。これによりエンジニアは高圧環境下で複雑なレギュレーションを素早く検索・比較し、判断を速められる。
さらにチームは自然言語インターフェースを開発中で、これによりエンジニアは複数システムのデータを同期的に参照できるという。ラップタイム解析やその他の重要技術情報へのアクセスが短時間で行える点が利点だ。

Gemini Paddock体験会と展示
レース以外では、ロンドン東部のTruman Brewery(トルーマン・ブルワリー)で一般公開の体験イベント「Gemini Paddock」が開催される。入場は無料で、来場者はMCL40限定塗装を間近で見ることができる。
会場では人工知能がF1のエンジニアリングやデータ解析、ブランド制作にどう応用されているかを紹介する展示も行う予定だ。McLarenはテクノロジーとモータースポーツの融合を広く体感してほしいと述べている。
MCL40は銀石で公式にデビューし、その後のグランプリでもこの特別塗装が順次披露される見込みである。ファンはサーキットと展示会場の双方で新デザインを確認できる。



