ウィンブルドンの男子決勝でヤニック・シナー(Jannik Sinner)がアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)を逆転で破り、連覇を果たした。
試合は3時間46分に及び、スコアは6-7(7-9)、7-6(7-2)、6-3、6-4でシナーが逆転勝ちを収めた。これでシナーはキャリア通算5度目のグランドスラム制覇となった。

ウィンブルドン決勝の概要
第1シードのヤニック・シナーと、第2シードのアレクサンダー・ズベレフによる頂上対決であった。両者ともに強力なサービスで試合序盤を支配した。
第1セットは互いにブレークを許さず、12ゲームの末にタイブレークへと持ち込まれた。序盤はサービス側が優位で、最終的にズベレフが7-9で先取した。

第2・第3セットの流れ
第2セットも再びタイブレークまでもつれ込んだ。シナーが冷静に立て直し、7-2でセットを取り返した。
第3セットは3-3から試合が大きく動いた。ズベレフがこのゲームで初のブレークポイントを迎えた際、シナーが短いボールで得点を奪った。
その直後、ズベレフがベースライン付近でスライディングして転倒し、膝を押さえてプレーが中断された。再開後は動きに影響が見られ、シナーが流れをつかんで5-3とリードし、6-3で第3セットを奪った。

第4セットとウィンブルドン優勝の瞬間
最終セットでシナーは攻勢を継続した。第7ゲームで再びブレークに成功し、4-3とリードを広げた。
その後、自身のサービスゲームを粘り強く守り抜き、初の優勝ポイントでフォアハンドの一撃を決めて勝利を確定させた。勝利の瞬間、シナーは芝に倒れ込み感情を露わにした。

記録と大会への影響
シナーはウィンブルドン男子シングルスを2年連続で制した。オープン化以降で同大会の連覇を成し遂げた男子選手は10人目である。
今回でシナーはグランドスラム5勝目となった。内訳はオーストラリアオープン2勝、ウィンブルドン2勝、全米オープン1勝であり、世界ランキング1位の座をさらに固めた。
一方、ズベレフはフレンチオープン(ローラン・ギャロス)で自身初のグランドスラムを獲得しており、本大会でも好調を示したが準優勝に終わった。順位面では、ズベレフが負傷で全仏と本大会を欠場していたカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)を上回り、世界2位に浮上した。
試合後のコメント
シナーは表彰式で相手を称えた。「Sasha、まずは君とチームにおめでとうと言いたい。君はグランドスラムを達成した。今日のプレーを続ければ、いつかまたこのトロフィーを持ち帰るはずだ」と語った。
ズベレフは苦笑交じりに応じ、「ヤニック、正直言って君のことが少し嫌いになっているよ。もう9回連続で君に負けているからね」と冗談めかしながら、さらに「彼は再びなぜ世界最高なのかを証明した」と評価した。

シナーの再起と今後
前年の全仏で早期敗退したシナーは、一時ツアーを離れて体調と精神面を整えたという。今回のウィンブルドン連覇で、パリでの敗戦を払拭した格好である。
ウィンブルドンでの勝利はシナーの強さを改めて示した。今後も男子テニス界の中心選手として注目を集めるだろう。

