エミー賞メンズの注目スタイルをピックアップする。レッドカーペットで光った10の着こなしを詳述する。
今年のエミー賞でも黒のタキシードは主流だ。だが色やシルエットで差を付ける男性が目立った。
エミー賞メンズの傾向
全体の傾向は「伝統の再解釈」である。色使いと比例感が重視されていた。
01 コールマン・ドミンゴ|Valentino

コールマン・ドミンゴはヴァレンティノの橙色ローブ風ジャケットを着用した。白のフレアパンツと鮮やかなフクシアのサッシュが視線を集めた。
腰のサッシュで比例を作り出している点が秀逸だ。腕時計はOMEGA Speedmaster 38で、パールマザーの文字盤とダイヤベゼルが華やかさを補強した。
02 リズ・アーメッド|Loewe

リズ・アーメッドはロエベの深藍色スーツで肩とパンツを大きくとった。上下で統一したオーバーサイズの輪郭が印象的だった。
重要なのはただ大きくすることではない。肩線や着丈のバランス調整でだらしなく見せない点が成功の鍵である。
03 オスカー・アイザック|Celine

オスカー・アイザックは白のダブルブレストジャケットで軽やかさを出した。黒のキュンバーランドでコントラストをつけている。
タイを外した抜け感が効いている。腕元にはAudemars Piguet Code 11.59のトゥールビヨンを合わせ、控えめな複雑機構で重みを加えていた。
04 アダム・ブロディ|Prada

アダム・ブロディはネクタイをせずプリントスカーフで首元を飾った。1970年代の香りを感じさせるアクセントだ。
スーツ自体は品よく保ったまま、小物だけでムードを変える妙を示している。一般の応用例としても参考になる着こなしだ。
05 アラン・カミング|Bode

アラン・カミングはBodeの黒いジャケットに白い花柄刺繍をあしらった。刺繍がラペルから裾まで連続しているのが特徴だ。
白黒のコントラストで柄の華やかさを抑え、劇的になり過ぎない調整がされている点が巧みである。
06 ノア・ワイリー|Brunello Cucinelli

ノア・ワイリーはグレージュのディナージャケットを選んだ。淡い上着に黒のプリーツパンツを合わせる配色が効果的だ。
袖元のCartier Tank à Guichetsは幾何学的で視認性が高い。柔らかな色調と精緻な時計の対比が効いていた。
07 チャールズ・メルトン|Louis Vuitton

チャールズ・メルトンは黒いタキシードで潔いラインを見せた。腰のファスニングでシルエットを締めている。
細部で差をつける典型だ。シルエットの明快さが全体の説得力を高めている。
08 マシュー・リース|Thom Browne

マシュー・リースは伝統的な三つ揃えタキシードを選んだ。レイヤー構成と靴の選択で紳士的にまとめている。
時計はHublot Classic Fusionと合わせ、構築的な服に静かなアクセントを与えていた。古典を守る強さが際立つ例だ。
09 ポール・アンソニー・ケリー|Louis Vuitton

ポール・アンソニー・ケリーは近くで見ると深いブラウンのタキシードを着ていた。光の当たり方で黒に見える絶妙な色味だ。
腕にはピンクゴールドのVacheron Constantin Patrimonyを合わせ、色の深みと時計の温かみで上品さを加えている。
10 チャーリー・ハナム|Burberry

チャーリー・ハナムはネクタイを外し、開けた襟元でリラックス感を出した。ボタンを一つ外すだけで印象が変わる着こなしだ。
腕元はVacheron Constantinのトラディショナル・パーペチュアルカレンダーで締めている。服の抜け感と時計の精緻さの対比が目を引いた。
まとめ:参考にしたいポイント
今回のエミー賞メンズから学べるのは三点だ。色で差をつける、比例を整える、小物でムードを作ることである。
どの着こなしも細部の処理が勝敗を分けた。着こなしの本質はバランスと細部の選択にあると改めて感じられる。

