最近のミラノデザインウィークにて、The Rowが再び多くの人々を驚嘆させました。今回は、洗練されたファッションの集まるエリアであるPalazzo Belgioiosoにおいて、最新のホームデコシリーズを初披露しました。この展示では、ブランドのエレガントで控えめなOlsenスタイルを存分に発揮。職人の技が光る単色の毛布やベッドリネンの数々が揃い、最高級のウールを使用したその質感は、極めて繊細で贅沢な仕上がりとなっています。
このシリーズは、ベージュ、タン、ダークブラックの毛布で構成されており、すべて世界最高品質のカシミアで作られ、インドで手作業によって織られています。また、同じくカシミアを使用したキルティングの寝具セットもラインナップされており、手縫いで精巧な小さなチェック柄が施されています。Vogueによると、これらのカシミアは子羊から採取されたもので、繊維の細さは14.5ミクロン未満という驚くほど細いもので、極めて軽く、ラグジュアリーな感触をもたらします。ブランドのロゴは毛布の隅に、ほとんど気づかれないほど小さくデザインされており、その存在感を控えめに抑えています。
The Rowは一貫して神秘的なスタンスを貫き、控えめで慎重な姿勢が特徴ですが、今回の世界的に注目を集めるデザインウィークへの登場は戦略面での意外な転換と言えるでしょう。このブランドは現在もInstagramなどの公式アカウントや公のプロモーションを持たない一方で、デザイナーである双子のMary-KateとAshley Olsenが卓越したクラフトマンシップと控えめなエレガンスを武器に、The Rowを新しいラグジュアリーのリーディングブランドへと押し上げることに成功しました。
展示されたシリーズは、Olsen 姉妹の非伝統的なアプローチを引き続き反映しており、過度なマーケティングや製品の過剰供給を避け、1つ1つのディテールにこだわることに重点を置いています。展示では Maison Baguès や Julian Schnabel の家具作品も組み合わされていますが、The Row が将来的にインテリアハードウェアの分野に進出するかどうかは未知数です。このミラノデザインウィークでの出展が、全く新しいホームコレクションの始まりに過ぎない可能性が期待されます。



