BrioniとLaliqueが再びタッグを組んで生み出した香水アート作品——Dualité, Crystal Edition Perfumeが、ミラノ家具展で正式にお披露目されました。この香水は、Brioni創業80周年を記念すると同時に、両ブランドのクラフトマンシップとアートへの追求を深く体現した一品です。全世界で限定18本のみ製造されており、ボトルは八角形のプリズムデザインでブランドの歴史を象徴的に表現。インスピレーションは《二元論》に由来し、冷たい幾何学的なラインと暖かな光や影の変化が融合しています。内部の氷河構造を思わせるクリスタル結晶が眩い輝きを放ちます。ボトル内には340mlの香りのエッセンスが詰められ、シルバーリキッドがクリスタルボトルに映り込み、ミステリアスで魅惑的な雰囲気を醸し出します。

全体の工芸はLaliqueによる復興の《ロストワックス製法》を採用。この古典技術は1893年に始まり、フランスのアルザス地方ウィンゲン=シュル=モデルにあるLalique工房によって現在まで受け継がれてきました。これにより、ボトル内部の複雑なディテールが完璧に実現されています。香水ボトルは純白の大理石の外箱とセットになっており、職人により丁寧に彫刻され、透明感のある質感を持つよう仕上げられています。その外観はまるでローマ彫刻作品のようで、コレクション性と展示価値を兼ね備えています。Brioniのデザインディレクター、Norbert Stumpflは、この作品を多くの貴重な要素が完璧に交わったものと称え、またブランドが《スローラグジュアリー》の理念にこだわり続ける姿勢を体現したものだとしています。

香水は調香師ミシェル・アルメラック(Michel Almairac)による特別な調香で仕上げられています。冒頭は抽象的なオゾンの香りと青リンゴのフレッシュな香りが広がり、次第にスミレとアンブロキシドが織りなす柔らかなハーモニーへと移行。そして、7年をかけて精製された希少なアイリスバターが加わり、最後はシダーウッド、モス、ドライアンバーの組み合わせで締めくくられることで、奥深い嗅覚体験を生み出します。各ボトルには職人のサインとユニークなシリアルナンバーが記されており、希少な香料と卓越した職人技が融合されています。Dualité, Crystal Edition Perfumeは単なる香水以上に、まさに博物館級のアートコレクションです。価格は1本あたり40,000ユーロ(約HKD 368,000)で、ブランドの熱狂的なファンやアートコレクターのために特別に設計されています。




