ブランド設立160周年を記念して、ZENITHは新作G.F.J.腕時計を発表しました。このモデルは伝説の135キャリバーの非凡な功績を再現しています。シリーズ名は創業者Georges Favre-Jacotの頭文字から名付けられ、機械式時計製造のアートに対するブランドの揺るぎない情熱と革新精神の継承を象徴しています。この時計は、過去の天文台クロノメーター競技で培われた精密性の伝統を引き継ぎつつ、そのコアバリューを現代的な視点で再解釈しています。

G.F.J.ウォッチの最大の注目ポイントは、復刻された135手巻きムーブメントに他なりません。このムーブメントは、ナシャテルなどの天文台精密時計競技会で常にトップクラスの成績を収めてきました。1949年から1962年の間、135ムーブメントは2つのバージョンに分かれていました。一つは標準的な市販版135で、もう一つは競技会用に設計された135-Oです。後者は累計で235以上の受賞歴を誇り、時計製造の歴史において最も輝かしいムーブメントの一つとされています。1950年から1954年の間、135-Oはナシャテル天文台で5年連続で一等賞を受賞し、前例のない偉業を成し遂げました。


今回発表された新しい135ムーブメントは、オリジナル設計に忠実で、直径30mm、厚さ5mmという構造をそのままに、現代の時計製造技術を融合させ、パフォーマンスと美しさを両立。テンプの動作周波数は毎時18,000回(2.5Hz)で、ブレゲ式ヒゲゼンマイ、調整ネジ、ダブルアローレギュレーターを搭載。これにより、高い安定性と正確性を実現し、ストップセコンド機能を備えることで、精密な時刻合わせが可能に。さらに注目すべきポイントとして、パワーリザーブが72時間へと大幅に向上し、オリジナル版の40時間を凌駕。日差+/-2秒以内という高精度を実現し、COSC天文台認定を取得、現代の高精度時計基準を満たしています。

ZENITHはブランドのクラフツマンシップを細部にまで惜しみなく表現しています。ムーブメントの各部品はすべて手作業で仕上げられ、ブリッジには時計工房の赤と白のレンガ造りの外壁からインスパイアされたレンガの麦の穂模様が施され、創業者のイニシャルG.F.J.がデザインされています。さらに、バレルの表面にはサテンの円形仕上げが施され、リューズホイールはブラックポリッシュ処理が施されており、控えめながらも洗練された技術の美が表現されています。

文字盤に関しては、G.F.J.ウォッチは三層構造のデザインを採用し、異なる素材や装飾を通じて豊かなレイヤー感を表現しています。外周はブルーのレンガ麦穂模様で飾られ、40個のホワイトゴールド製のビーズが手作業で分刻みの軌道として装飾されています。中層には深いブルーのラピスラズリを使用し、天然のゴールデンパイライトの斑点が含まれており、星空のようにきらめく美しさを放っています。それぞれのラピスラズリ製文字盤は唯一無二であり、ZENITHの個性や自然美への賛美を体現しています。6時位置には真珠貝製のスモールセコンドダイヤルが設置されており、柔らかな輝きをさらに引き立てています。文字盤上の針とインデックスはすべて18Kホワイトゴールド製で繊細なカット面が施され、スリムなラインが全体のスタイルと調和しています。

ケースには950プラチナ素材を採用し、直径39.15mm、厚さ10.5mm、ラグ間距離は45.75mmと、程よいサイズ感でさまざまな手首にフィットします。デザインはエレガントなラインが特徴で、サテン仕上げとポリッシュ加工が交互に施され、立体感を引き立てています。凹型ステップベゼルには「G.F.J.」の文字があしらわれており、ディテールからデザインの統一感が際立っています。
アクセサリーとして、G.F.J.腕時計には3種類のストラップが付属しています。深いブルーのクロコダイルレザーストラップ、ブラックのカーフレザーストラップ、そしてブルーのサフィアーノカーフレザーストラップが揃い、それぞれにプラチナのピンバックルが装着されています。バックルには、ブランドの象徴であるクラシックなブロック模様とG.F.J.の文字が刻まれています。また、オプションとしてプラチナ製の7列ブレスレットを選ぶことも可能です。中央リンクには彫り込まれたブロック模様が施されており、ラグジュアリーで洗練された質感を演出しています。
このシリーズは限定160本のみの発売となり、ZENITHブティック、公式サイト、指定された正規販売店にて販売されます。目の肥えたコレクターやヴィンテージムーブメント愛好家のために特別にデザインされています。



