プラダモードは第14回のイベントをニューヨークのHotel Chelseaを核に開催し、ニコラス・ウィンディング・レフンと小島秀夫(こじま ひでお / Hideo Kojima)による新作「Satellites II」を披露した。今回の展示は愛、創作、言語、人間関係の接続をテーマにしている。

会場はHotel Chelsea(ホテル・チェルシー、ニューヨークの歴史的ホテル)を中心に、都市内の複数の文化拠点へと展開している。展示は公共スペースや客室、私的空間を再構成し、来場者が現実と想像のあいだを行き来する体験を提供する。
ホテル内のいくつかの客室はアートインスタレーションや制作の場に転換されている。ロビーのバーエリアには復古的未来主義を取り入れた大判スクリーンが設置され、Prada Mode Channelを24時間にわたり模擬テレビ放送の形で流している。

プラダモードの会場構成と展示
スクリーン番組は対談、音楽、即興制作、星座に関するコーナーなど多彩なコンテンツで構成される。これにより映像とライブが混在する実験的な視聴体験が生まれている。
初日にはゲストによる専用プログラムと文化交流イベントが行われた。ニコラス・ウィンディング・レフン(Nicolas Winding Refn)と小島秀夫による公開対談が実施され、俳優で音楽家のソフィー・サッチャーや監督兼俳優のアベル・フェラーラも登壇した。

音楽とパフォーマンス
会場ではThe Velveteers、リディア・ランチ(Lydia Lunch)、Precious Renee Tuckerらがライブを行った。DJセットに加え、日本の伝統的な剣術のデモンストレーションも組み合わされ、文化的な層が重なる構成だ。
2日目は詩人アマンダ・ゴーマンとグランドマスター・フラッシュがトークに参加した。ソフィー・サッチャーは再び歌唱を披露し、Cibo Mattoを結成したミホ・ハトリ(Miho Hatori)も音楽パフォーマンスを行った。

会場外の連携企画と来場者向け施策
プラダモードはHotel Chelsea内の展示にとどまらず、ニューヨーク市内の複数拠点へと活動を拡張している。Angelika Film Centerでの映画上映やPrada Broadwayの特設インスタレーションがその一例である。
また、名物店のカッツ・デリ(Katz’s Delicatessen)での期間限定の飲食企画や、会場巡りを促す特製の自動販売機も設置された。来場者はバッジやステッカー、限定グッズをランダムで受け取る仕組みだ。
歴史と今後の展開
プラダモードは2018年からマイアミ、香港、ロンドン、パリ、上海、東京、ソウル、大阪ほかで展開してきた。各地で現地のアーティストや建築家、映像作家らと協働して限定的な空間を制作している。
今回のニューヨーク開催は「Satellites II」を核に、映像の物語性とインタラクティブな装置、ライブパフォーマンスを融合させた構成である。プラダモードは言語や文化の境界を越えた交流の可能性を提示している。

