SteamコントローラーがValveから公式に外殻CAD設計ファイルとして公開された。GitLabの公開リポジトリでCreative Commonsの条件下に無償配布されている。

この公開はmakerコミュニティにとって重要な意味を持つ。ValveはSteamコントローラー本体と、付属するpuckと呼ばれるアクセサリの外殻データを含めて提供している。
注意点として、提供されたのは外殻の幾何形状データのみである。基板や電子回路、スイッチ機構などの内部構造は含まれていないため、これだけで動作するコントローラーを3Dプリントして作れるわけではない。

Steamコントローラー公式CADの内容と制限
Valveが公開したファイルは外殻の寸法と形状を正確に示すCADデータである。内部電子設計やPCBレイアウトは含まれていないため、電子部品の互換設計は別途必要である。
つまり外殻は皮、電子回路が骨である。両者が揃って初めて動作する製品になる。

配件設計への影響と利点
市販のサードパーティー製アクセサリは、公式寸法が不明瞭なために微小なずれで取り付け不良が発生することが多かった。今回の公式CADは寸法の正確さを保証する基準を提供する。
保護ケース、充電ドック、ハンガー、カスタムグリップなどを設計する際、逆向きの測定や試行錯誤の工数を大幅に削減できる。

プロトタイプ生産とコミュニティの反応
コミュニティ内では、FDMやSLAでのプロトタイプ作成を試す声が多数ある。弾性素材のグリップや強化ABSのベースなど素材の検討も進んでいる。
小ロット生産の現場でも、公差調整が容易になるため試作サイクルの短縮が期待される。

Steamプラットフォームとの関係と今後
外部で注目されているSteam MachineやSteam Frame VRヘッドセットについて、Valveは具体的な発売時期を示していない。Steamコントローラーの公開は、同製品群の設計言語を残す意図があると受け取れる。
Steamコントローラーの名は、今後も配件市場や改造コミュニティで使われ続ける可能性が高い。
ダウンロードとライセンス
CADデータはValveの公式チャネルから無料でダウンロードできる。配布はCreative Commonsの条件に基づき、非商用や派生利用が想定されたライセンスとなっている。
配布データは設計の参考として扱うのが適切であり、内部電子設計の再現や商用化を行う場合は別途確認が必要である。
参考リンク:Valve公式リポジトリ https://gitlab.steamos.cloud/SteamHardware/SteamController。

