ミウラ万年筆は、ランボルギーニ Miura の特徴を筆記具に落とし込んだ限定コレクションである。イタリアの筆記具ブランド、Montegrappa がMiura誕生60周年を記念して制作したもので、筆帽に昇降式の“ヘッドライト”機構を備える。

ミウラ万年筆のデザイン由来と歴史
Miuraは1966年のジュネーブ・モーターショーで発表されたランボルギーニの名車である。デザインはマルチェロ・ガンディーニ(Marcello Gandini)が手掛け、低いノーズと流麗な曲線、中央に置かれたV12エンジンが特徴だ。
特に車頭の昇降式ヘッドライトは黒い“まつ毛”状の縁取りとともに、Miuraを一目で識別できる象徴となっている。本作のコラボレーションは、そのヘッドライト機構を筆記具に落とし込む点を核にしている。
ポップアップヘッドライト機構の再現
筆帽の頂部には天然水晶で作られたミニチュアのヘッドライトが収まる。透明な灯面の下には、実車のライトパターンを模した繊細な彫刻が施されている。
本体のボタンを軽く押すと、灯体が傾斜面から翻り上がる仕組みだ。灯体自体に点灯機能はないが、操作感そのものを楽しめるギミックになっている。

車の細部を転用した造形
筆身にも車の要素が随所に取り入れられている。筆帽前端の丸みを帯びた弧面はMiuraのフロントスプラッシュパネルに由来する。
黒い筆クリップには百葉のような肋紋が入り、筆尾はエンジンフードのグリルを想起させる造形になっている。光沢のある塗装と金属パーツの組合せで、持ったときに車との連続性を感じられる作りだ。

カラーバリエーションと限定数
コレクションはGiallo Fly(イエロー)、Verde Miura(グリーン)、ブラックの3色を用意する。種類は鋼筆と走珠筆の二種で、それぞれ色ごとに60本限定、計360本の限定生産である。
黄色と緑はクラシックなスポーツカーの色味を意識した鮮やかな仕上がりだ。黒はダークトーンの筆クリップと筆尾を組み合わせ、より落ち着いた印象になる。

仕様と価格
鋼筆は18K金のペン先を装備し、ロジウムコーティングで深灰色の金属光沢を持つ。ペン先にはランボルギーニの盾形エンブレムが刻まれている。付属のペンブレードは硬質ラバーだ。
サイズは全長161ミリ、直径20ミリ。鋼筆の重量は87グラム、走珠筆は92グラムである。材質はステンレススチールとアルミ合金を主体とするため、ややずっしりとした手応えがある。
付属のケースは漆仕上げの木材と本革を用い、Miuraのシートや内装から着想を得たデザインだ。
価格は鋼筆が8,250ユーロ、走珠筆が6,850ユーロである。日本円の目安では、鋼筆が約140万3,000円(8,250ユーロ)、走珠筆が約116万5,000円(6,850ユーロ)である。
実用面の注意
筆身は太めで重量感があるため、普段軽量のペンを使う人は握り心地を事前に確認するとよい。1.1ミリのStubペン先も選べるため、字幅の変化を楽しみたい筆記派にも配慮されている。
まとめ
MontegrappaによるこのMiuraコラボは、車の機構美を筆記具で表現した試みである。ミウラ万年筆は飾っても遊べる仕掛けが魅力で、コレクターズピースとしての位置付けが明確だ。

本文画像:Montegrappa公式製品画像。

