ロイヤルオークの新作、Bleu Nuit, Nuage 50セラミックで外装を統一したSelfwinding Flying Tourbillonが発表された。オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)が既存の歴史的要素を現代陶磁工芸で再解釈したモデルである。

この色合い「Bleu Nuit, Nuage 50」は1972年の初代ロイヤルオークの文字盤色に由来する。Stern Frèresが調色し、保護塗料に黒色顔料No.50を加えることで得られた、ブランドを象徴する深い青である。
今回、同色がセラミック素材として全面に採用された点に意義がある。過去には一部モデルで同色セラミックが用いられていたが、ロイヤルオークのケース、ベゼル、リューズ、そして一体式ブレスレット全てを同一セラミックで統一したのは初めてである。

デザインと素材
ケース径はシリーズ標準の41ミリで、厚さは10.6ミリ、防水性能は50メートルである。高硬度セラミックは職人による手作業で仕上げられ、ヘアラインとポリッシュの面が交互に表現されている。
八角形のベゼルや直線的なラグなど、ロイヤルオークの象徴的な輪郭が忠実に残されている。文字盤は同色のGrande Tapisserie大型格子模様で統一され、18Kホワイトゴールドの立体インデックスと針には夜光が充填されている。
6時位置にはフライングトゥールビヨンを配し、上部ブリッジを省くことでトゥールビヨンが文字盤下に浮かんで見えるような視覚効果を生んでいる。時・分表示のみの潔い構成が素材と機構を際立たせる。

ムーブメントと仕様
搭載するムーブメントは自社製Calibre 2950の自動巻きである。このフライングトゥールビヨン機構は当初Code 11.59コレクションで公表されたもので、後にロイヤルオークにも導入された。
振動数は毎時21,600振動で、パワーリザーブは65時間を確保する。サファイアクリスタルのシースルーケースバックからは、ジュネーブストライプやパールサーキュラー、面取りの光沢、さらには22Kローズゴールドのローターが観察できる。
価格と販売状況
オーデマ・ピゲはこのモデルをレギュラーコレクションに組み入れたとしている。公式価格は要問い合わせである。
市場筋の見込みでは、販売価格は約210,000スイスフランである。日本円換算の目安は約3,780万円(210,000スイスフラン)である。
国内での取り扱いや納期については、正規ブティックを通じて確認する必要がある。ロイヤルオークのこの新色はコレクション上、象徴的な一手として注目されるであろう。
(文・撮影=編集部)

