エアラがWTA500大会で初優勝を果たした。アレクサンドラ・エアラ(Alexandra Eala)はワシントンのWTA 500大会決勝で世界ランク3位のジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula)を2-1で下し、フィリピン勢として初のWTAツアー優勝を飾った。

21歳のエアラは今大会で“ジャイアントキラー”の本領を示した。彼女は準々決勝で鄭欽文(てい きんぶん / チェン・チンウェン)を破ったほか、前回優勝者のレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez)、エリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina)、大坂なおみ(おおさか・なおみ / Naomi Osaka)ら上位選手を次々と退けて決勝に進出した。

エアラの決勝ハイライト
決勝は序盤から激しい展開となった。エアラは第1セットで互いにサービスブレークを繰り返したが、ペグラに重要なブレークを許し、4-6で第1セットを失った。
試合は雷雨のため中断され、翌日月曜に再開された。再開時にエアラは第2セットを6-4で奪い、セットカウントを1-1に戻した。
延長後の逆転と完勝
再開からの24時間を経て、エアラは決勝の第3セットで完全に試合を支配した。第3セットを6-0で連取し、2-1で逆転勝ちを収めた。

試合後、エアラはコートに跪き涙を見せた。彼女は「優勝するとは思わなかった。500レベルの大会で勝てたことは大きな節目だ」と語った。エアラは家族やコーチ、会場で声援を送ったフィリピンのファンに感謝の意を示した。
会場の反応とナダル・アカデミーとの関係
会場にはフィリピン国旗が多数掲げられ、観客の声援は何度もペグラを上回った。ペグラは試合後に観衆について「相手に多くのファンがいるのは楽ではないが、あの雰囲気は素晴らしかった」と評価した。

エアラはスペインのラファ・ナダルが運営するRafa Nadal Academy(ラファ・ナダル・アカデミー)の出身であり、同アカデミーの関係者やナダル本人から祝福のメッセージが寄せられた。ナダルは自身のSNSでエアラの努力を称えた。
この優勝でエアラの世界ランキングは28位から自己最高の20位に上昇した。フィリピン史上初となるWTAツアー優勝は、アジアの若手選手たちにとって大きな励みになるだろうと関係者は指摘している。
今回の快挙はエアラ本人だけでなく、同じアカデミーで学ぶ香港勢を含むアジアの若手選手にも追い風となる。関係者は「夢と努力があればトップで戦えることを示した」と評した。

