JLR電動化を加速するとJaguar Land Rover(JLR)は投資家向け説明会で表明した。
同社は、新型の油電ハイブリッドとバッテリーEVを組み合わせ、収益を二桁成長へ引き上げる計画だと説明した。説明会は英国内のGaydon(ガイドン、ウォリックシャー)本社で開かれた。
JLR電動化の全体方針
Jaguar Land Roverはブランド戦略の転換を示した。Jaguarは段階的に内燃機関を廃止し、純電ブランドへ移行する方針である。
同社のPB Balaji氏は、Jaguarの初の四ドア高級GT「Type 01」を含む電動モデル群を年内に投入すると述べた。
Range Roverの電動化計画と生産基盤
JLRはRange Rover ElectricとRange Rover Sport Electricを今年後半に正式発表すると明かした。これらは新しいModular Longitudinal Architecture(モジュラー・ロングテュディナル・アーキテクチャ)を用いて開発される。
さらに、MerseysideのHalewood工場(ヘイルウッド、英国メリシーサイド)に新しいElectrified Modular Architecture(EMA)電気モジュールを導入する計画だ。これにより車両の柔軟性が高まり、将来の電動Defenderの基盤も整備される。
コスト削減と収益改善の道筋
JLRは生産効率と費用構造の見直しを進める。17億英鎊のコスト削減計画を掲げ、今後2年間で損益分岐点を30万台へ引き下げる目標を示した。
17億英鎊は日本円に換算すると約3,230億円(17億英鎊)相当である。目標達成で電動化投資の負担を軽減し、収益性を高める狙いだ。
提携戦略と北米市場への対応
JLRはStellantisと北米向け車種の共同開発で覚書を交わした。両社の合意は現時点で拘束力のない覚書であると説明されている。
覚書の焦点は、北米市場で受ける仕様や車種を共同で最適化することである。特にDefender系の新しい派生モデル開発が想定されている。
今後の見通し
JLR電動化はブランド再編と収益性改善を同時に追う戦略である。年内の新型投入と生産体制の改編が実行できるかが鍵となる。
同社は今後も複数の電動・ハイブリッド構成を維持する方針を示しており、顧客の選択肢は当面残る見通しだ。

